当社はレーザ光の干渉性と指向性を利用した“光アナログ画像処理技術”を独自開発してまいりました。そして生体細胞基礎研究現場や医療現場・創薬研究現場、化粧品・健康食品等バイオサイエンス製品開発の現場等で使用される、高性能レーザ位相差顕微鏡の製品化に成功し、受注を開始いたしました。
新開発のレーザ位相差顕微鏡は、従来のツェルニケ型位相差顕微鏡と異なり「細胞等位相物体の屈折率変化の濃淡画像化」だけでなく、コヒーレント平行レーザ光照明によって、「干渉による濃淡画像化」を実現いたしました。さらに「細胞等透明位相物体の振幅画像化におけるコントラスト最適化機能」を組み込むことにより、ハロ現象(Halo artifact)を生じさせずに細胞内構造等の形状・大きさに関するハイコントラスト像観察を可能としました。
その成果として、移植細胞等の研究開発や製造工程において混入するがん細胞等の形状や大きさを、非染色で検出できる可能性も示すことができたと考えております。位相差顕微鏡の基本原理にもとづき従来の位相差顕微鏡の概念を変えてつくられた新しい顕微鏡で得られた画像を様々な分野の方々にぜひご覧いただき、評価いただければ幸いです。
本製品は、立体写真を作製するためのホログラム記録装置です。これは物体の微小振動や形状変化、形、文字などの即時認識にも利用することができます。この装置は、暗室や除振台などの設備が不要で、その場で現像可能なホログラム作成装置です。
本製品は、光導電プラスチックに溶剤蒸気を作用させ、外部から高電圧をかけながら露光し、プラスチック乾板上にその場でホログラムを現像します。したがって、サーモプラスチックホログラムのように熱歪がなく、写真乾板のように暗室を使う必要がなく、準備時間、露光時間も含めて、極めて短時間にホログラム像作成が可能な装置です。また、ホログラム乾板をセットした状態でホログラムの記録と再生を行うことができるという特長があります。
中学・高校・大学での教材として、立体画像の自動作製が可能(理科離れ対策教材)です。また、振動モードの画像解析装置、複数の物体形状・文字列の並列識別、瞬時並列画像識別用光アナログコンピュータとしての利用や、自動車ナンバープレートの同時瞬時識別や実装基板の多種同時外観検査などにも利用可能です。
本装置は、COF(Chip on Film)やTAB(Tape Automated Bonding)などの光透過型電子基板画像を光速度で光差分して、欠陥を並列・高速に検査する装置です。COFやTABは、携帯電話や液晶ディスプレイ等へのLSI組込みになどに用いられる透明な光透過型フレキシブル電子基板のことです。
本装置は、全く新しい方法を用いた検査装置です。原理は、凸レンズの前焦点面に置いた光透過型被検査基板に、可干渉性レーザの平行光を当てたときに生ずる光回折パターンをレンズの後焦点面で、あらかじめ取り込まれた参照基板の光回折パターンとの間で光学的なフーリエ変換差分画像を生成し、それを逆フーリエ変換して、欠陥画像だけを抽出するというものです。
透明基板上の液晶パネル、太陽電池パネル、有機ELパネルなどの検査に応用されることが期待されており、財団法人新技術開発財団の助成を得て開発を進めております。
「Tiger Eye」プリント基板外観検査装置は、「画像フーリエ変換(FFT)差分法」と「適合カラー照明」の独創技術に裏打ちされた安全・確実な検査法で不良品の流出を低減します。マルチカメラタイプの「FT1-01」に続いて、シングルカメラタイプの「FT1-02」を開発・販売いたしました。(受注生産により、供給)
1.CADデータが不要で、多品種に対応可能です。基準画像を、簡便・迅速に作成(20秒程度)します。 2.画像フーリエ変換(FFT)差分法により検出するため、被検査基板の位置決め精度が緩和されます。 3.高速処理と並列処理により、顧客の製造ラインに合わせた on-line 検査が可能になりました。 4.プリント基板の色特性に適合した照明により、多品種に対応する高精細画像撮り込みが可能です。 5.拡散照明光源とバキューム装置により、従来難しかったフレキシブル基板の検査も容易になりました。